フナコシシンジは灰色の空を見上げるか?

今はただすべてに感謝を!!

下限への下弦性をもった月のお話

いつしか私の朧月は、夕闇に包まれ消えてしまったのでしょうか?

いつしかいつしか迷いさまよう幽霊のように?

ずいぶんと昔の話だ。

師の演芸老天は儒力を持って、この世界を収めた。

収縮する世界の波に打ち捨てられたこの身に宿す最後の影法師。

この鍛え上げられた豆腐のようなそれでいて、素粒子レベルで存在を規定された私達が、一体何を求めようというのか?

願わずとも、その生命としての息吹に包まれたあなたの世界は新しい季節をいざない大輪の華、あるいはアスファルトに咲くきわめて兄弟無比な雑草であるだろう。

 

 何も答えてはいない。世界は私からの答えに何も答えてはいない。

私も世界からの問いに何も答えてなどいない。

ああ!キルケゴールよ!

あなたの生涯に渡る秘されたものは、何だったのか?

それとも、明かさないことがあなたにとって、大切なことだったのでしょうか?

 願わくば、その真意が、私達を悩ませるものではなく、私達を燃え上がらせる油のような謎でありますように!

 

今となっては、何もわからずに、ただ未来があって明日のご飯があって、明日のトイレがあって、明日の水分を得るために、私達は生きなければならないというのに?

 

 そんなことは、そんなことは、まだまだあなたにとって、小さなことでしょうか?

 

 最後のかがり火でのろしが上がる!

 

 夢の炎は、やがてこの世界を燃やし尽くすが、その炎が燃やすのは一体何なのだろう。

 

 誰かの慕情はやがてめぐり来て、わたしに返り来るものなるか?

 

 はからずとも、その思いは天へと高く高く、のびて飛行機雲のように私たちに進むべき道を教えてくれるだろう。

 

 降り続く 私のせつなさ 恋紫陽花 どうか散ってくれ 梅雨の終わりに